ビジネス手帳のエヌ・プランニングは、革製の手帳カバーの製作を職人に依頼。その製作過程をのぞきました。
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職人が作る手帳カバー・革小物

エヌ・プランニングの手帳カバー・革小物は、契約している「町工場−まちこうば−」に、製作を「依頼」しています。 それは「職人の技術」で作った手帳カバーを、皆さんに使ってほしいから。機械や設備はお金で買うことができても、熟練の職人さんやその技術は手に入りません。最新の車などの精密部品の多くは、彼らの「町工場」で生産されているのです。

そこには、世界に誇る「職人の技術」があふれています。

手帳カバー・革小物の製作工程

訪れたのは、契約工場のひとつである東京都墨田区曳船の工場。

写真の職人さん(職人さんはシャイな方が多く、手元のみです)は、縫製歴60年の大ベテランです。以前は、革のカメラカバーやラジオのカバー(昔、ラジオは高級品でした…)を製作していました。それらの需要がなくなり、バッグや小物、そして、手帳カバーの製作も始めたそうです。

下記の項目はあくまで大まかなもの。ほかにも細かな工程が存在し、そのほとんどが専門の職人さんによる手仕事です。1日換算で30〜40冊、複雑な物になると20冊ほどしか作れません。

1. 断裁

1. 断裁

生地問屋から仕入れた大きな革生地を、さまざまなサイズに断裁していきます。

1冊の手帳カバーや革小物製品には、約10〜15種類(カードホルダー付きなどの複雑なものは数十種類)のパーツが必要です。パーツの数だけぬき型をつくり、革の繊維の方向を見ながら、部品単位で断裁の向きを変えて、プレス機でくりぬきます。クッキーを焼くときの、生地をいろいろな型でぬくシーンを思い浮かべてみてください。


2. スキ

2. スキ

スキ… それは、革をそれぞれのパーツに合わせて薄く削る作業です。ポケット部分などは、革が重なっているために縫製しにくく、難しい「職人の技」が要求されます。ポイントは、パーツの中央部分は厚く、ヘりは薄くというように厚みを変えていくこと。縫製部位や加工方法・用途を考えながら、緩やかに斜めにすいたり段をつけたりと、0.1mmレベルの調整をしていきます。


3. 縫製

3. 縫製

リフィルやカードの差込口部分やペンホルダー部分など、革が重なって厚みが変わるところを、均一に縫い上げて、1冊の製品に仕上げます。


3. 縫製

製品を開いたとき、閉じたときのことを考えて、縫製していきます。その微妙な差は、まさに職人技。本体のへり部分は「へり返し」「切れ目」といった方法できれいに仕上げて、高温のコテで先端を溶かし、糸止めをします。


【へり返し】

【へり返し】

スキをおこなったへりの部分を糊付けして巻き込み、金づちで軽くたたいて形にします。糊付けした部分は高温のコテをあて糊付けを強化します。


とくにコーナーの部分はヒダ状に寄せ、その上を縫製していきます。

この部分を見れば「仕事」のよしあしが一目瞭然です。

 

【切れ目】

【切れ目】

主に厚手の革を使用する場合の加工法です。革の断裁面を利用し、数種類の磨きをかけて角や切断面を整えます。特殊な溶剤で丁寧に磨き、塗装を加えることで、へり返しとは違った堅牢な風合いが生まれます。

 

 


【パイピング縫製】
特に厚手の革や接着剤が使用できない革素材に使用する加工法で、別の革や合皮などで、生地を巻き込むように縁取りします。特に弊社のヘアーカーフシリーズなど、毛付素材のヘリ加工は特に難しく、職人さん泣かせです。

 

 

4. 名入れ(ロゴ入れ)

4. 名入れ(ロゴ入れ)

いよいよ製品も最終段階。縫製が終わった製品に、当社のブランド「NOW ON DAYS」ロゴが入ります。これは、1冊の手帳が仕上がったというサインのようなもの。ロゴの入れ方には、色をのせずに文字の凹凸で表現する「素押し」や、金や銀のほか、さまざまな色の箔を使って目立たせる「箔押し」などがあります。

素押し拡大写真

素押し拡大写真

箔押し拡大写真

箔押し拡大写真

これで1冊の製品ができあがりです。
エヌ・プランニングの手帳カバーは、熟練した職人さんの技術と手間をかけた、まさにハンドメードなのです。

 

手帳カバー・革小物の皮革・素材名称と特性

一般的に、小牛皮・羊皮などのように薄くて小さい、軽い皮を「スキン」、成牛皮・馬皮などのように厚く大きく、重い皮を「ハイド」と区別しています。特に牛皮は重量のほか、性別・年齢などでさらに区分けされますが、ここでは弊社商品で使用している皮を掲載しています。

・・・ 一口コラム ・・・ 「皮」と「革」の違いって?
簡単に言うと、「皮」…鞣(なめ)されていない生の状態のもの。「革」…「皮」を鞣した状態のもの、
です。
「皮」は肉から分離されると栄養分などを
失い、すぐに腐敗してしまうか、逆に乾燥して使い物にならないほど固くなってしまいます。そこで、樹液やさまざまな薬品を使い、皮を柔らかくして耐久性や可塑性(加工しやすい性質)を加え、この欠点を除く方法が「鞣し(tanning)」です

【カーフスキン】

生後6ヶ月位の若い子牛皮。薄手で吟面(表面)の肌理(きめ)が細かく、柔らかいため、牛皮の中でもトップクラスとされ、高級靴・高級鞄などに使用されています。手触りも最高ですが、その分どうしても傷が付きやすくなってしまいます。

【キップスキン】

生後6ヶ月から2年位までの中牛皮。カーフより大きいだけ厚みがあり、強さも増し、カーフに次いで上質とされます。こちらも高級靴・高級鞄などに使用されています。

【ステアハイド】

生後3〜6ヶ月以内に去勢したオス牛で、2年以上育った成牛皮です。品質が安定しており、強度が高く、型押しなどのさまざまな加工が可能で、最もよく使われている牛皮です。靴・ベルト・財布などの強度が必要な商材に使用され、弊社商品でも一番多用している素材です。

【ヌメ革】

非常に繊維密度が高い牛革を、天然の植物原料から取れるタンニン(渋)にじっくりと漬け込んで、丹念になめし、自然な風合いとともに、耐久性をあげた革です。また、タンニン(お茶にも含まれています)成分が酸化するにつれて茶色く変化する性質を持っているため、お使いいただいている間に、初期の色よりどんどん深い色になっていき、ツヤも増していくなど、革色の変化も楽しめます。お手入れ次第では相当長い間お使いいただける、根強い人気をもった革です。

【ヘアーカーフ】

天然の牛毛付カーフ(子牛毛皮)です。成牛の毛皮と比べて非常にやわらかく滑らかで、天然の毛皮ならではの手触りを楽しめます。

【ヘアーホース】

天然の馬毛付レザー(馬毛皮)です。ヘアーカーフより毛足が長く毛艶があり、美しい毛並みです。馬革は牛革と比べて供給量が非常に少なく稀少です。

【ピッグスキン】

豚皮です。摩擦に強く、通気性・耐久性のあり、表面には3つずつ毛穴が開いているのが特徴です。牛皮に次いで需要があり、バッグ・ベルトなど幅広く使用されています。日本から輸出される数少ない革でもあります。

【リサイクル
レザー 】

皮革製品の製造時に発生するスクラップを、シート状に再加工した環境製品です。天然皮革の特長である自然の風合い、堅牢性、吸湿性を継承し、それを均質に仕上げたリサイクル素材です。従来、ゴミとして捨てられていた革屑を再利用したレザーシートは資源の有効利用であり、産業廃棄物の低減に貢献します。 素材にダイオキシン類、環境ホルモンの疑いのあるPCP、ホルマリンや重金属(ニッケル、コバルト、鉛)およびアゾ染料は含みません。

 



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